管理人「K」の部屋

サイドブレーキのトラウマ

これは、33歳の男性会社員の受験時の出来事です。
(※以下、33歳男性会社員は若松さん(仮名)、「K」は私とします。)

若松さんは失効の為、仮免許(MT車)から受験をしていました。
過去の運転経験は15年あり、運転そのものについては特に問題はないレベルです。

しかし、仮免許技能試験で4回不合格となっていました。。。

私は若松さんに何が理由で不合格になってしまったのかを聞いてみました。

すると、若松さんが言うには
「全てサイドブレーキの為です。。。」
というものでした。


詳しく状況を聞くと、次の様な内容でした。


若松さんは、初回の仮免許技能試験の時に坂道までは順調に来ていました。
しかし、坂道途中の停止指示に合わせ停止すると、、、
とてつもない緊張感が込み上げてきたそうです。

そして、緊張しながら左手でサイドブレーキを引き上げたところから悲劇が始まったのです。

極度の緊張感を押し殺しながら引き上げたサイドブレーキが、
解除できなく(戻せなく)なってしまったのです。

若松さんは、サイドブレーキの解除方法は当然知っています。
レバーを軽く引き上げながら、親指で解除ボタンを押すことを。。。

しかし、あまりにも力が入っていたのか、
サイドブレーキレバーが微動だにしない!

相当あせったようです。

その日は、試験官に手伝ってもらいサイドブレーキを解除してもらうこととなり、
当然、結果は不合格。。。となったようです。


後日、若松さんは2度目の再試験に臨みました。

前回のサイドブレーキ引き過ぎの教訓を活かそうとイメージトレーニングもバッチリ!
のはずでしたが、
なんと、

またしても、坂道発進で失敗!

その回は、サイドブレーキ引き過ぎを警戒し過ぎて、
引きが甘くブレーキペダルを離したら、そのまま車が後へ。。。
更に若松さんのブレーキ操作も遅く、試験官の補助ブレーキで終了。。。

という内容でした。

後日、更に3回目・4回目と再受験に臨みましたが、
いずれも坂道止まり。

サイドブレーキの引き過ぎが怖い。
サイドブレーキの引きの甘さが不安。
坂道発進で後ろに下がるかもしれない不安。

若松さんは、完全にトラウマになっていました。
(普段の若松さんは、坂道発進は上手です。)

その後、若松さんは5回目の再受験を受け無事合格をもらいますが、
その時は、坂道手前のS字出口で縁石に接輪したそうです。
もうダメかなと思ったそうですが、
試験官の終了の指示が出るまで、とりあえず走っていなければ。。。

そんな使命感の中で走り続けていたら、

坂道での緊張よりも、
いつ「終了!」と言われるのかと思う緊張感の方が勝り、
無意識に坂道発進を終了していたとのことです。

。。。

また、失敗するかもしれない。。。
という考えも一概に悪いこととは言えませんが、
試験の際は、むしろ失敗する、ミスをする、
ということが起こるのが前提で考えるべきだと私は思います。

ある程度、採点内容や減点の点数を理解した上で、
今の確認不足はマイナス5点かな、とか、
坂道で少し下がったけどマイナス10点位かな、等と、
自己採点しながら運転していく方が自然ではないかと思います。

 →仮免許採点ポイントについて見てみる
 →本免許採点ポイントについて見てみる


発着点(スタート位置)では、持ち点は100点です。
ミスがあり減点される中で、70点以上をキープ出来れば合格です。

自己採点しながら走行していけば、
あとどれくらいミスしても大丈夫だろうな、とか、
大きいミスさえなければ合格出来るだろうな、など、
有力な安心材料となるはずです。

もし、仮に不合格になってしまったとしても、
自己採点でも同じく不合格で一致したならば、
納得がいく上に、更に再試験の対策も具体的に行えます。

また、何より点数計算が合っていること自体が大きな自信になることと思います。


運転が出来るのに
試験用にしっかり練習したのに
走行コースも覚えて来たのに
いつも落とされる。。。

一発試験なんて受かるはずない!っと、思う前に、

まず試験内容を客観的に見直し
対策することが大切ではないでしょうか。。。

一つの考え方としてご参考になれば幸いです。


この章も、最後までお読みいただきありがとうございます。
「K」


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